社会人もセルフブランディング・セルフマーケティングが必要
終身雇用制度の中では、サラリーマンは自ら主張する必要は少なかったかもしれません。
自分の上司に努力を認めてもらえば、出世できましたし、あまり仕事がうまくいかなくても定年まで雇用される状況でした。
現状は、どうでしょうか?
終身雇用が少しずつ破綻され始め、リストラにより職を失う可能性も少なくない状況です。
サラリーマンは、会社に在籍しながらも転職や再就職に関して、良くも悪くも意識していかなくてはならなくなりました。
ライバルは会社の同期から、世界の人々に
中途採用がなく、終身雇用型の日本企業では、人材の流動性がないため出世は社内だけの問題でした。
さらに年功序列のため、年齢が上の先輩を追い抜くことはなく、年下の後輩に追い抜かれることは考えなくてよく、同期の中での出世レースでした。
しかし、終身雇用制度が崩れるということは、人材の流動性の活性化を意味します。
他社から中途でやってくる方も競争に加わりました。
また、実力主義で年功序列が崩壊した場合は、優秀な後輩とも競争する必要があります。
さらにM&Aなどによる吸収合併やグローバル化に伴い、社員のダイバーシティーは拡大し、海外の方ともポスト争いが起きる時代です。
悲しいことに、出世しない社員に対してのポストも減少し、前進か死かというような厳しい時代になりかねません。
セルフブランディング
セルフブランディング(せるふぶらんでぃんぐ、SelfBranding)とは、企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること。
Wikipedia
もともとセルフブランディングという言葉は、企業に所属しない実業家や起業家、ノマド、フリーランスなどの方が、プロモーションする行動でした。
しかしながら、今後はサラリーマンもセルフブランディングの必要性が出てくると思います。
転職も視野に入れ、会社の肩書きに助けられることなく自分の価値を高める努力が必要となります。
研究者であれば、学会や論文などアピールできる場はたくさんあります。
自社商品や技術のPRに加えて、自らも売り込みましょう!
文系の方でも、SNSなど発信する機会は増えてきています。
私がこうやってブログを書いているのもセルフブランディングの一つかもしれません。
自分の意思でMBAや学習をはじめるのももちろんアピールになるわけです。
セルフマーケティング
マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
Wikipedia
マーケティングは簡単にいうとお客が欲しいと思うものを考え売り出すことです。
それならばセルフマーケティングとは、第三者から自分がどのようなことを期待されているかを考え、改善または成長し、自分の価値を高めることだと思います。
転職でなく、同じ企業に在籍していても、上司や周りに対してセルフマーケティングを意識することは重要です。
あなたも就職活動では、自分の弱みや強みを考えた経験があると思います。
企業に在籍してから考えたことがあるでしょうか?
また、強みを伸ばし、弱みをなくす努力をしているでしょうか?
そんな観点から、自己啓発を試みてはいかがでしょうか。
MBAのプログラムでは、自分が何をしたいのか、今後どうしたいのかを徹底的に考えさせられると聞きます。
セルフブランディングやセルフマーケティングは決してキャラを立たせることではありません。
暴言を吐いたりネットで中傷して炎上することでもありません。
自分の強みや経験を人に伝え、成長し、自分のやりたいことを目指す手段です。
MBAや公認会計士などの資格の取得は、結果として得られる資格ももちろん評価されます。
ですが、そこに至るまでの努力や工夫にこそ評価されるべきものがあると思います。
学生が、20代中盤の人生をかけて目指しているものに、働きながら二足のわらじで同じように目指すわけです。
海外留学の選択肢がないなど同じ土俵ではないかもしれませんが、大変な努力を要します。
しかし大きく成長できる手段だと思います!
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