企業で働く研究者にも論文査読はまわってくるの?まわって来たらどうする?
論文は投稿する側と審査する側の二つの面があるわけですが、アカデミックではなく企業で働いていると審査する側というのはいまいちピンと来ないものです。
というのも、投稿はすれども審査は関係ないしと思っている方が多いからだと思います。
それでは、社会人にレビュワーとして論文審査がまわってくることは無いのでしょうか?
結論:社会人でも査読はまわってきます!
ということで、レビュワーになることはありますよ!
私も博士号をとって数年の新米Ph.Dですが、すでに何回か依頼がまわって来ました。
依頼を受けたらどう対応すれば良いか、私なりの考えを書こうと思います。
基本は引き受ける心構えでいよう!
学術論文の査読システムの形式上、査読はなるべく引き受けるようにしましょう。
学術論文の査読というのは、ボランティアで成り立っています。
一本の投稿論文に2〜3人のレフェリー場合によってはそれ以上で、かつ担当編集者もいます。つまり、一本論文を書いたら、3報程度の査読をしない限り成り立たないシステムとなっています。企業に勤めているからその義務を負わないなどと考えると、その分が他の方々の負担になってしまうので、依頼が来たらなるべく断らないようにするのがベストです。
自信がなければしっかり断ろう
その一方で、背景知識が十分で無いなぁと思ったらしっかり断りましょう。
忙しい場合も断りましょう
レビューは締め切りがあります。論文を投稿した人はわかると思いますが、投稿した人にとって査読の期間は不安ですぐに回答が知りたいものです。
また、博士号取得の主論文として考えている場合、査読期間の延長により在籍期間の延長や場合によっては満期退学にもなりかねません。
通常2週間での回答などを求められることが多いですが、その期間に対応できるか考慮して引き受けましょう。
間違っても、一旦引き受けて締め切り間近になって、やっぱ無理!と投げ出すようなことがあってはなりません。
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