ResearchGateとLinkedIn〜研究者と社会人向けの2つのSNS〜
先日、職場の女性の派遣社員の方とSNSについて話していましたら、若い人はFacebookなんてやってないと言われてしましました。
もう私もおじさんになってしまったんですね・・・
おじさん世代の方に送る情報になってしましますが、企業で研究をしている方にとって2つのSNSは登録しておいて良いかと思います。
研究者向けのSNS: ResearchGateとは?
登録されている方は研究者です。自分の著書に関して共著者や引用した(された)研究者の情報がアップデートされます。
このSNS意味合いとしては、俺はこんな論文を新しく出したぜ!って感じです。
PubmedやGoogleScholarのようなところに登録されると、ResearchGateでも自分の名前を元にアップデートされていきます。(もしかすると同姓同名が多い方は選別が大変かもしれません)
フォローもできるので、知り合いの研究者が論文を出したりすると自分も頑張ろうという気持ちになれます。
このフォローに関してですが、私の実感としてはFacebookより断然ハードルが低いです。つまり、権威のある先生や憧れの先生など親しくなくてもフォローしやすい環境があると思います。
逆に私も”自分が”引用した論文(素晴らしい研究です)の先生からフォローされたりもしています。”自分が”引用した”自分たちを”引用した研究の著者たちのフォローを進めてくるアプリケーションになっているためそのようなつながりを作りやすい仕組みになっているんですね。
また、自分の論文やプロフィールをSNS内で何回参照されたかというのもわかるため、自分の研究のインパクトを肌で感じることができます。
そしてフォローしている方の新しい研究業績がでると、通知される仕組みになっているので常に最新の情報が得られます。友人のアップデートがあると研究のやる気が出たり、あいつも頑張ってるなーって思うこともありますよ。
デメリットとしてはSNSですがコミュニュケーションはほとんどないです。ただ有名雑誌に掲載された場合は、世界中の面識のない方々から質問や意見が記載されることも多いようです。
また、問題点としては、論文のPDFを気軽にアップロードできるような仕組みになっているところです。もちろん出版社に投稿した論文を無許可掲載することは違反になります。
たとえオープンアクセスであっても、規約違反になることがあるので積極的なアップロードは控えるべきです。
逆に出版していない個人のアイデアや失敗を掲載することは可能です。(実際にするかどうかは別として・・・)この場合でも公知化されますので、特許出願を考えている場合は立派な拒絶理由になり得ます。
ResearchGate 170万本の閲覧制限から見える著作権問題
https://www.enago.jp/academy/researchgate-removes-1-7-million-articles/
enago 出典
知らない間にResearch Gateにuploadされていた場合の対応
Editage insights 出典
実験における失敗などネガティブデータも掲載することも設立の理念として掲げられており、学会や論文とは異なる新たな研究発表の場を目指しているように感じます。
最近の記事でも、資金調達が順調なようなので、海外では継続して人気なSNSなのだと思います。
1200万人の科学者が集うソーシャルネットワーク―、ResearchGateが5260万ドルを調達
登録は無料です。
転職者向けのSNS: LinkedInとは?
こちらも日本でも少しずつ有名になってきましたが、アメリカのSNSです。
海外も視野に転職を考えている方は登録した方が良いと思います。海外の求人情報が得られるからです。
Facebookのビジネス版です。
ただここに登録していると、同じ会社の人を知り合いとして進めてきたりします。登録していると転職を考えてるのかと思われるかもしれません(笑)
私も登録していますが、何件か(怪しい?笑)リクルーターやヘッドハンティングなる連絡を受けたことがあります。
向こうからの連絡は玉石混淆(主に石?)な状況かもしれませんが、求人情報なども出ています。
利用者は世界で4億人以上いて、2016年にはMicrosoftに買収されました。
これだけの利用者がいますので、日本でも今後新たな活用法が出てくると思います。
ただ、このSNSもコミュニケーションはあまりありません。
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