ホンダ 13年ぶりのF1優勝に技術者として思うこと

2019年の6月30日に本田技研のパワーユニットを搭載したレッドブルがF1オーストリアグランプリで優勝しました!

https://www.honda.co.jp/news/2019/c190701.html?from=cattopnews

私自身、高校や大学の頃からのF1好きで特に日本の企業びいきというわけではないのですが、やはり今回の優勝は嬉しいものです。

スーパーアグリ、トヨタの撤退や小林可夢偉のシート喪失、フジテレビ地上波撤退など2000年代後半からF1における日本関係の暗いニュースが続いた中にあって、とてつもなく明るいニュースでした。

今回のグランプリ優勝の理由は、当然他チームのパフォーマンスや運もありますし、レッドブルの性能やドライバーのスキルなどいくつもの要因が積み重なったものです。

そんななか、本田のパワーユニットに関して面白いバックグラウンドがあります。

MGU-Hという熱エネルギー回生システムの開発です。2015年にホンダはF1の場に復帰するのですが、2014年からエネルギー回生システムがF1の動力の一部に採用されていました。後発の参入ということもあり、安定性や信頼性にずーっと課題が残っていました。

その課題解決に貢献したのがホンダジェットです。

レッドブル・ホンダ | 精密なパッケージングとジェット技術由来の信頼性

ホンダのF1開発研究部門でありHRD Sakuraの人員は、過去2年間にわたって同社の航空エンジン研究開発部門との関係を強化。昨シーズン後半に導入された2018年のスペック3のMGU-Hでは信頼性面で大幅な進歩を果たした。

航空機用のエンジンには過酷な環境に耐えうる信頼性が求められる。ホンダの航空エンジン研究開発部門は、小型軽量、低燃費、低エミッションのエンジンの開発に注力してきた。

田辺豊治は「ジェットエンジン自体はまったく異なります」と語っている。

「ですが、ターボチャジャーとMGU-Hはジェットのタービンのようなものです。高速回転を使用しており、タービンには空力設計が必要です。そこには非常に共通した技術があると思います」

https://f1-gate.com/redbull/f1_50466.html

 

変わりましたね。もう全然別物です。2年前なんて、「またMGU-Hかよ」「またかよ」「また壊れたのかよ」というほどに壊れましたからね。特にバーレーン(GPのとき)なんか、もう付けたらすぐに壊れちゃった……くらいの勢いで調子が悪かった。そういう時期を経てきているので、畑違いでも研究開発のすごいエンジニアの力、考え方のひとつ一つが、同じモノ造りでもこんなに違うんだということを、F1の開発陣のみんなが知ることになりました。それが刺激にもなった。

山本雅史ホンダF1マネージングディレクター

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190707-68541699-business-life

企業にいるとどうしても縦割り構造とかセクショナリズムの弊害のようなことに直面します。特に研究開発などはその領域にフォーカスしすぎる傾向もあり、他分野の研究開発をについて何も知らないということも多いかと思います。もしかすると問題解決の糸口が見つかるのかもしれません。

本田宗一郎の長年の夢だった航空機ビジネスが、F1のサクセスストーリーに結びつくなんて出来すぎた話ですよね!

このような成功例もあるんだなと頭の片隅に残しながら、他分野の研究開発を意識していこうかなと。

とりあえず、ホンダおめでとう!

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