東京理科大なら社会人でも働きながら建築士になれる!?
東京理科大で2020年4月から建築学科で社会人向けの夜間コースが新設されるようです。
詳細は、https://www.tus.ac.jp/arc_night_course/にて順次更新されるとのことです。
そもそもなんで今頃建築士?と思われるかもしれません。
建築士法改正により建築士の受験資格が大幅に緩和
一級建築士の受験資格は平成30年(2018年)に建築士法が改正され大幅に緩和されました。
https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku/kenchiku_qualification.html
今までは大学を卒業後、実務経験がなければ建築士の受験資格が得られませんでした。
ところが今回の改正により早ければ2020年の試験から大学卒業と同時に受験資格が得られます。
試験合格後、免許取得までに実務経験は必要にはなるのですが、試験に合格しているということで就職や転職などもしやすい環境になると思われます。
この改正により社会人も建築士の資格が取得しやすくなり、ニーズが高まると考えて理科大もこのようなコース設立を想定したと考えられます。
想定される入学者は?
・建築士になりたいという夢がありながら別の道に進んだ方
・建築系の専攻ではなかったが、インフラや不動産、建設系の仕事をしている方
・大学に進学せずに就職したが、大学卒業を目標としていて建築に興味がある方
・学問としての建築に興味がある方
・マイホームを建ててみて建築の面白さに気づいたサラリーマン(?)
などではないでしょうか!
東京理科大には国際火災科学専攻という大学院もあって、もともと地震・火災などの防災の領域に強みがあるようです。
したがって、消防や防災を仕事とする方にもおすすめだということです。
東京理科大出身の建築士は多い
https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-data.html
にあるように、学校別合格者数では、
1位 日本大学:209名、2位 東京理科大:117名、3位 芝浦工業大学:100名、4位 早稲田大学:96名
と東京理科大は上位に位置しています。
東京理科大の社会人教育
理科大は社会人教育にも定評があります。
理学部第二部、工学部第二部(募集停止)、経営学研究科(MOT)など多くの実績がありますので、建築学科の社会人向けコースの設立も柔軟に対応できたのだと考えられます。
時間割・カリキュラム
授業は平日の夜と土曜日に集中して実施されるので、社会人でも働きながら学べます。
取得できる学位・資格
大学院ではなく学部なので、学士(工学)の学位となります。
一級建築士・二級建築士の受験資格が得られます!
入学は2年次編入
社会人特別選抜編入学 夜間主社会人コースという入試ルートになるようで、2年次から編入となるため卒業は標準で3年となります。
大学卒業、高校卒業などにかかわらず、2年次編入となるようです。
建築士は資格者不足の状況なんですね。建築士の高齢化も問題になっているようです。
今まで社会人は、働きながら専門学校に通って2級建築士を取得することで1級建築士の受験資格を得る方も多かったようですね。
今後は、建物を建てるだけでなく、地震などの防災対策や高齢化社会に合わせた社会システムの構築など建築士の果たす役割も多様化している状況です。
建築士になりたいという夢がある方は社会人であってもチャレンジしてみてください。
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