大学の非常勤講師の実態

先日、お世話になっている先生の休講に合わせて非常勤講師として、大学で授業を行ってきました。

年に数回程度の実施ですが、講師をさせていただける貴重な経験となっております。

ちなみに、会社には大学側から講師派遣要請を提出していただき、年休で対応しています。

肝心の授業の状況ですが、やはり居眠りや内職の学生は多いですね。

こちらの実力不足もありますが、私の学生時代もこんな状況でした(笑

次こそはもう少し聞いてもらおうと試行錯誤です。

大学時代の授業も今となっては、もう少し真剣に聞いておいた方が良かったかなって思いますね。

このように私の場合の非常勤講師の仕組みはレアケースですが、

通常の非常勤講師と呼ばれる制度には、大きな問題があるようです。

 

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大学の非常勤講師って?

専門科目の授業は、その大学に所属する教授や准教授、講師などが実施することが多いです。

専門の学生実験はそれら先生の他助教の先生が実施することもあります。

一方で、教養の授業や、選択科目の授業では非常勤講師と呼ばれる先生が授業を実施することがあります。

例えば理系専攻の学部における社会や外国語、心理学など。

文系専攻における数学、化学などで、学生が多く先生の少ない私立大学で特に非常勤講師の比率が高まっているようです。

この非常勤講師の先生は大学との雇用に関しては、一年の契約で給与は、コマあたりで支給されます。

社会保障などもありません。

 

非常勤講師の給与は?

私の場合は、企業に勤めていますので非常勤講師といっても年に数回で、自分の授業を持っているわけではなく他の先生の授業の外部講師として実施しています。

コマあたりの給与は、会社の出張にして日当をもらった方が良いくらいの支給です(笑)

稼ぐのが目的ではなく、授業を経験することが目的なので不満はありませんが、非常勤講師で生活している方は大変だと思います。

アルバイトの時給よりは良いですが、大学の授業の性質上、同じ大学で何コマも授業ができるわけではありません。

XX学科のドイツ語と、YY学科のドイツ語といった感じで、複数の学科をかけ持つぐらいです。

通勤や拘束時間などを考慮した時給で考えるとさらに安くなってしまいます。

 

非常勤講師の実態はどうなの?

非常勤講師の過酷さを記事にしたものがいくつかあります。

日本の大学は非常勤講師を使い捨てる「ブラック大学」

ある非常勤講師の場合は、1週間に10コマ掛け持ちしても年収は300万円程度で、ボーナスも昇給もないので、50過ぎても生活は苦しい。カリキュラムは毎年変わるので、いつクビになるかわからないが、大学の教師というのはつぶしがきかないので、本当にコンビニぐらいしか働き口がない。

こんなひどい差別があるのは、日本の大学だけである。文部科学省の調べによれば、アメリカの大学教員のうちテニュアをもつのは62%で、助教授では12%しかいない。

早稲田大・非常勤講師の給与明細が語る“大学内搾取”の構造

早稲田の名前が出ていますが、どこの大学も大きく変わらない実情だと思います。

非常勤講師になっている方は、博士号取得を目指す研究者(文系の場合は、博士課程を修了してもすぐに博士号を取得できないケースが多いです)や博士号を取得して、准教授や講師の道を目指している方々です。

アメリカでは、あまり非常勤講師の問題は起こらない状況なようです。

理系の場合は、ポスドク問題がありますが、社会学や外国語学の分野でも同じように非常勤講師問題が存在します。

によると

  • ◆  平均年齢は,45.3 歳.

  • ◆  平均年収は,306 万円で,44%の人が 250 万円未満.

  • ◆  平均経験年数は,11 年

  • ◆  平均勤務校数は,3.1 校,平均担当コマ数は,週 9.2 コマ.

  • ◆  専業非常勤講師の 96%が,職場の社会保険に未加入で,75%が国民健康保険,15%が扶養家族として家族の保険に入っている.国民健康保険料は,平均26.4万円 (平均年収の8.6%) と高額で,国民年金保険料 (年 166,320 円) とあわせると,年収の 13%.非常勤先で社会保険加入を希望する人は,79%.

  • ◆  雇い止め経験のある専業非常勤講師は 50%.

というようなかなり厳しい現実が浮き彫りとなっています。

社会では、派遣の問題が取り上げられていますが、

ポスドクや非常勤講師の実態はそれ以上に問題があると思います。

彼らの多くは、博士課程まで修了した勉強や研究のプロフェッショナルです。

せっかくの人材が有効に使われないことも問題ですし、博士号を取りたいという学生が企業に就職したいと思う理由にもなっているかと思います。

 

学生諸君もこのような状況を知って、社会の問題を肌で感じながら非常勤講師の授業を受けてください!

きっと寝てなんかいられないでしょ(笑)

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