海外のMBAを日本で取る手段③ 英国国立ウェールズ大学
今回紹介するのは英国国立ウェールズ大学と提携しているMBAプログラムです。
イギリスのウェールズ大学(The University of Wales) は、王室のチャールズ皇太子が総長を務める伝統校です。
最初に言っておきますが、私はこのプログラムをお勧めしません。
ヒューマンアカデミービジネススクールMBAプログラム・英国国立ウェールズ大学経営大学院MBA(日本語)プログラム
特徴
ヒューマンアカデミービジネススクールという日本の団体が、英国国立ウェールズ大学と提携し、日本国内でウェールズ大学のMBAが習得可能なプログラムとなっています。
プログラムの名称の中に(日本語)という表記があるようにこのプログラムは日本語によって実施されます。このことからもウェールズ大学の教師陣による講義はないと考えても良いかと思います。
履修形式
オンラインではなく、土曜日のスクーリングとなります。場所は東京の場合は新宿で、新宿三丁目駅が最寄駅となります。
1年目に必修講義、2年目前期に選択講義で構成されます。土曜日1日しかありませんので、在宅ワークなる課題で学習時間を補う形のようです。また定期試験もあることが特徴的です。
2年が基本のスタイルですが、最長5年間の在籍が可能なようです。
オンラインではありませんので、グループワークもあり、つながりを持つことが可能です。
語学力
全て日本語のプログラムです。英語の語学力は必要ないと思われます。
MBAを学びながら英語を使っていきたい場合には、選択肢にならないかと思います。
費用
ホームページ上での記載はありません。
情報を得るためには説明会や資料請求が必須なのでしょうか?
こういう情報が載ってないと不信感を持ってしまいますよね。
今度資料請求をしてみようと思います。→してみました。
受講条件
ホームページ上での記載はありません。
認証
英国高等教育保障機構(QAA)の教育品質が得られているようです。
これは、本国のウェールズ大学が得ている認証なのでしょうか?日本語のプログラムについては何もないと思います。
まとめ
正直言って、このプログラムはあまりお勧めしません。
まず、全て日本語の授業だけで海外のMBAを取るという点が理解できません。百歩譲って日本語の授業であっても本国の授業を通訳するなどの工夫が必要ではないでしょうか?
ウェールズ大学の良さがどのように活かせているのか疑問が残ります。
これでは完全にヒューマンアカデミービジネススクールのMBAと考えるほかないと思います。
もし違うのであれば、その情報を公開すべきだと思います。
あまりにも肝心な情報が開示されていません。
授業の内容に関しては、受けていないのでわかりません。もちろん素晴らしい授業の可能性もあると思います。
ですが、土曜の数時間だけでMBAが取れるというのは授業時間が少なすぎではないでしょうか?
MBAを取ることが目的ではなく、取得を通して知識を身につけることにもう少し重きを置いてほしいものです。
そんなんで、資料請求をしてみました。
応募資格
・学士号以上の学位取得者
・3年以上の実務経験者
ということで、卒業直後では応募できません。
学士号未取得者の場合は審査になるようです。
その場合は以下の条件となることです。
・6年以上の実務経験かつ2年以上の管理職相当の経験です。
大企業に勤めていた場合は、結構年配になりそうですね。
高卒で管理職というと主任とか、係長とか、班長とかそういう役職何でしょうかね?
募集定員
1期間で20名です。
資料請求時は、10月入学の案内でした。4月入学やその他があるのかは不明です。
意外に少ないかな?
そんな応募もないのでしょうか?
ここら辺はわかりません。
取得学位
Master of Business Administration (MBA) です。
さらに、専攻コースを修了した場合は、
Master of Business Administration in Management of Technology and Innovation (技術経営)
Master of Business Administration in Financial Management (ファイナンス)
が得られるとのことです。
申請書類
推薦書2通が必要なようです。和文と英文です。
1通は職務上関係のある人ということで、上司などの推薦が必要かもしれません。
なにげに、ハードルが高いかも。
フリーランスだとどうしますかね?
その他は、英文の成績証明書なども必要です。
申請書類は、資料請求書類の中には無く、追加で問い合わせが必要です。
学費
標準修業年限だと
¥2,975,400
です。
他の海外MBAを日本で取得するプログラムと大きく変わりません。
やっぱり、これくらいの情報は、Webに開示すべきだと思いますね。
修士学位論文
最後の6ヶ月で、修士論文を書く必要があります。
履修スタイル
スクーリング
毎週土曜日に1講義科目について3時間のスクーリング。
理論的フレームワークの講義とケーススタディなど。
グループワーク
スクーリング以外の時も実施。
必要に応じて平日夜間にも教室を解放。
課題(在宅ワーク)
個人課題とグループ課題
定期試験
書く講義最終日に定期試験実施。
各科目3時間、記述式。
講義科目
必修講義科目
MBA及び専門MBAに共通する必修講義科目
8講義
専攻講義科目・選択講義科目
MBAは、4〜6科目を選択。
専門MBAは、各講義科目3科目と他専攻科目及び選択科目の中から1〜3科目。
特徴
毎週土曜日にスクーリング実施。平日は在宅ワーク。
授業はすべて日本語で実施。
本内容は、2017年7月の資料に基づきます。
東京校の内容でそれ以外の状況は確認できませんでした。
もっと詳しく知りたい方は、資料請求を実施し、個別相談や説明会に参加する必要があります。
私は、ここから先の説明会等は受けるつもりはないので、情報はここまでです。
送付されたパンフレットはこれ以外の情報も載っています。
ディスカッション
コメント一覧
この学校でのMBA取得者です。
ひどいですね、この見解 笑笑笑笑笑笑笑笑
論文博士を本当に取得されたのでしょうか?
もう少しまともに調べられてはいかがですか?博士 笑笑笑笑
コメントありがとうございます。
資料請求もいたしましたが、どうにも情報が得られない状況です。
もしよろしければ、経験談やよかった点などコメント頂けると幸いです。
当方もここの修了者です。
実際に個別相談に行かれることが一番貴殿が納得できる情報が得られる方法と思います。
その際にここに記載されている批判的な内容や疑問に考えていることを直接ぶつけてみてください。
結構しっかりした回答が得られると思います。
当方から1つ言えることは、貴殿が言及している以上にしっかりしたプログラムかと思います。詳細がお分かりでないようなので、誤認されている点も多々あると思います。
あとは、「修了生」という観点からの回答をご希望なら質問内容を箇条書きにしてお知らせください。
できうる限りお答えしたいと思います。
通りすがりのものです。実は私も日本校のウェブサイトを拝見してすごく不信に感じました。世界的にこの”日本校”がどのように評価されているかわかりませんが、しかし、やばーいさんや匿名希望さんのメッセージは、いささか論点がずれているかと思います。
ブログさんは、
「MBAを学びながら英語を使っていきたい場合には、選択肢にならない」と述べています。
すべて日本語で授業が行われる、とありますから、現地留学の英語授業とは全く違います、反論の余地なしでしょう。
「ウェールズ大学の良さがどのように活かせているのか疑問が残ります。・・・あまりにも肝心な情報が開示されていません。・・・もちろん素晴らしい授業の可能性もあると思います。」
ホームページに情報開示なし、ですからそうした疑問を与える余地を否定しきれないでしょう。授業料をウェブサイトで開示しない姿勢にも疑問が残ります。資料請求や説明会への参加誘導?
「ひどいですね、この見解 笑笑笑笑笑笑笑笑、論文博士を本当に取得されたのでしょうか?」
意味のないコメントだと思います。
充実したプログラムか否かは個人的見解が分かれるでしょう。
ブログさんは、ウェブサイトを見た感想を述べて、あくまで私なら進めないと言っているまでです。他人が誰に対してお薦めるか否か、否定することはできません。
コメントありがとうございます。
また、サポーティブなご意見もありがとうございます。
この記事を書いた際に調べてもあまりに何も情報がなかったため、少し挑発的なタイトルになっています。
現在でもホームページを見る限りやはり学費などは載っていないようですね。
完全否定はしないが「胡散臭い」ということですね。
貴殿の指摘点は確かに当プログラムの日本語で学位を取得するというMBAの一般論からは「齟齬」があるというのは否めない点です。しかしながら、使用言語に関しては、「後付け」でもMBA=使用言語英語の「補完」に十分なりうると認識しています。
例えば「MBA日本語+CEFR:C1-2(IELTS 7.5)」の場合です。これは当方のスペックですが、US/UKのDBAの Admission Requirementにも十分耐えうるものです。また下手な州立のUSMBA修了者より市場評価は高く、更に英国本国の統計上の話ですが、ネイティブが英語で受講していても、ドロップアウトする率が高いのも事実としてあります。したがって、「MBAを修了する」という目的に至って使用する言語の違いだけをもって「英語でないと選択肢にならない」とか「全くの別物」と断言するというのは乱暴な見識かと思います。本質はツールである英語ではなく、MBAというプロセスいわば職業訓練で基礎的な経営者知識を効率よく習得することに重きを置くことだと思います。
一方、貴殿もコメ主も当プログラムは英国本校のものとは別物の「日本校」という概念をお持ちのようですが、英国MBAにそのような概念は存在しません。MBAは「経営学管理」とも定義されています。つまり、本校で行われているプラットフォーム等をそのまま「輸入」しているということです。なので、余計に使用言語の齟齬が強調されるわけでもありますが・・・。
ウェールズHP自体にも「日本校」や「分校」などの文言や定義が一切使用されていないことを
よくご確認いただきたいと思います。その裏づけとして、ウェールズとテンプルやマギルとの違いを正確に認識できていれば、コメ主の本文や上記のようなコメントには至らないと思います。
貴殿もコメ主も懸念されている不透明な情報開示が不信を買っている旨、機会があれば一意見として進言してみたいと思います。
みなさんのご意見参考にさせて頂きました。どうもです。
チャールズ総長ってことは、日本で言えば平成現在、徳仁親王総長になりますね。
ところどころ考えると資料請求まで調べることはなさそうです。
日本で日本語知識のMBAを取ることって、雇用やキャリアの面から価値に変わりにくいと私は思います。
放送大学MBA版ってイメージですね。
総括すると、こういう門がいくらかあるのはいいことだと思います。
イギリス側からみたらどうなのか気になりますね。
コメントありがとうございました。
イギリスはもちろんですが他国でも通信制は増えています。それらは日本を対象にするのではないので英語ですし、本国の教授陣が教えているようです。予備校の衛星授業のような感じでしょうか。
それだも高い学費を要求されますので賛否はあると思います。
ただこのMBAプログラムは、フランチャイズシステムのようなもので、講義は日本語ですし教授陣が誰なのかわからない点も気になります。
この点は資料請求のカタログにも記載されていないので説明会等に参加するしか無いと思われます。
ご参考の為に書きますが、皆さんの投稿を見て、素人か無知か?どちらかです。
まず、英国国立ウエールズ大学(Univ of Wales)自体は2013年にスキャンダルで本校そのものが廃校となり、3校合併して今の形になってます。つまり正式にはUniv of Wales Trinity St.Davidです。
ウエールズ大学トリニティーセントデービッドではないです。ウエールズ大学は学位授与機構としては資格を失ってますので、このようなウエールズ大学の表記をしては不適切です。
あくまでもUniv of Wales Trinity St Davidが正解です。ウエールズ大学トリニティーセントデービッドです。
2つ目、国境を超える高等教育のまずは概念を知る必要があります。OECD、DATTで調べられます。
英語で書けばCross Border Higher Education.
簡単に書けば3つの概念があります。1つは人の移動(学生や教員が留学する)、2つ目は、教育機関の移動(例えば日本で言えばテンプル大学、マギル大学で、日本校という言い方ができます)、そして3つ目です、これは英国の得意とするプログラムの移動です(プログラムの輸出)。
英国国立大の約70%以上が行ってます。つまり海外などの提携校、会社、学校など契約を交わし、プログラムの輸出を行うのです。英国に行かないで英国の高等教育を受けている人は世界で70万人、アジアは40万人、特に多いのはマレーシアの8万人、中国の7万人、と続きます。これは世界の常識。このシステムを知らない英国に留学している学生も多くいます。それは知らないというだけの事であり、怪しいとか不正とかではないです。列記とした学位が「本校から送られてきます。その国の提携機関に入学すれば、同時に本校で登録されるからです。中国、香港、シンガポール、マレーシア、ベトナムなどの人たちには常識です。こう言うことを知らないのは日本人くらい。ですから日本校と言ってはダメなのです。日本プログラムです。ただ、すでに書きましたが、ここはウエールズ大学ではなくウエールズトリニティーセントデービド大学だということです。この点を勘違いしていては論外です。ご参考までに。
追伸
現在ウエールズ大学と表記している件に関し、
分かり易く銀行に例えれば、三井住友銀行になってますが、もはや
三井銀行ではありません。三井銀行住友支店でもないです。
よってウエールズ大学と表記していることがまずは間違いである。
また、ウエールズ大学はかつて複数後の認可をしてました。英語は勿論、中国語、アラビア語、日本語など。
今はMBAで英語できないでは論外の時代。経営者の立場で見れば、日本語しかできないと言うことは誰かに日本人が翻訳したものを通してしか情報を得られないという人にMBAだからといって高い給与を提供する気にはなれない。今は直接海外から情報を一気に取れる時代、先んじて情報を入手して新たなビジネス展開や企画してくれるMBAホルダーを期待する。
このjコースは日本で完結する。どうせ英語できないし日本の大学より英国の方がカッコ良いからこの学校に入学したという方があれば、大きな錯覚をすることになります。英国の学位を取得して英語できないでは大恥を書きます。日本人は必ず英語できますか?と聞いてきます。いやできないのです。となればヘッドハンターも相手にしません。彼らは3ヶ月に一回決めないと首になりますから、決めやすい売りやすい人材を優先します。
英語できないでは外資系では転職が無理でしょう。
この時に恥を描くのです。
まとめますと、制度としては間違ってはなく英国の制度である。
しかし、科目ごとの品質保証が英国から審査団が来て担保しているかどうかは不明。
ウエールズ大学はもうないのにウエールズ大学と言ってることに在校生が気がつかない事は大変稚拙である。
今時オール日本語コースでしかも海外大学ときたらまずいですね。
入学してから英語を学べば良いでしょうトイ言う方もあろうが、無理です。
仕事も勉強も忙しく英語など勉強できないでしょう。
応募する方も在校生も良き制度を知ることです。
特に在校生や卒業生で、ウエールズ大学が日本に進出して来てると思い込んでる人もいます。
自分がどういう制度の学校に入学したののかを自分で説明できないようではお話になりません。ここはvalidationという制度を利用してます。
このサイトを運営している方も英国の国境を越える高等教育制度について勉強されると良いです、
OECDにも文科省のサイトにもあります。
昔のウェールズ大学カーディフ校を卒業した者です。カーディフ校はウェールズ大学を離れ現在一つの大学として独立しました。理由の一つとしてはオールドユニバーシティの権威を保つためであると聞きました。今日、イギリスでは2~300年程前からあるオールドユニバーシティ群、1990年台にポリテクニックから大学になったポリ大学群、2000年以降にカレッジの統廃合で出来たニューユニバーシティ群で形成されています。ウェールズ大学は昔はオールドユニバーシティ群でしたが、上記で述べた方のおっしゃる通り統廃合、独立を経て、現在のウェールズ大学トリニティセントデビッドになりました。この大学はイギリスでも扱いが複雑で、特に毎年出されるザ・タイムズやガーディアンの大学ランキングガイドにはニューユニ群やオールドユニ群の両方に属す異質な状況であります。
カーディフ校の学位を持つ者として、この大学について調べたところ、この大学形態はイギリスや中東、アジア圏のカレッジ等にvalidation(認証)による新しい形での学位を授与しております。これに加えインターネットを活用した学位提供にも今後力を入れるそうです。実際、私はイギリスのカレッジも卒業しましたが、そのカレッジもこの大学のvalidationによる学位授与コースが多数出来始めております。
従って、IELTS7.0を取得し入学・卒業したので, このMBAコースはあまり認めたくはありませんが、ヒューマンアカデミーがウェールズ大学トリニティセントデビッド提携しvalidationを得て、MBAが取得と卒業証書がもらえる以上、有効なプログラムであると言うしかありません。
ただ、やはり英語ができないままこのプログラムを卒業、MBAホルダーを提示しても「英語できるんですか?」と周りに聞かれて、返って墓穴を掘り恥ずかしい思いをするだけです。なので、せめて卒業時にIELTS5.0やTOEIC700のスコアを取得しないと卒業要させないとかの最低限のハードルを課すべきですね。